知恵袋の知恵ノート82


「ネタバレ無し!港かなえ 初期作品ランキング!」


【重要】2017年以降の作品は読まないので
ランキングの更新はされません!ご容赦ください!

ランク付けをやめる理由として、最近読めば読むほど
過去の作品を忘れていくので、後に読んだ作品は
5年前に読んだこの作品と7年前のこの作品の間にしようなどと
順位付けしづらくなってきたからです。




この知恵ノートでは、湊(みなと)かなえ

自分が面白いと思った順番に紹介します。


文章は下手ですが
本を選ぶ時の参考にしてもらえたらと思います。
 

なお読む前に注意書きをひとつ・・・。

読んでいない本もあります。


あと湊かなえの本には女の恨みや

しつこさ、鬱陶しさ、迷惑さが目立つので、
それらを「女のドロドロ感」として点数を載せておきました。
たいした事でもありませんが読む時の参考にしてください。

 

 
評価に関しては本当に個人的な評価なのでご了承ください。

このページの一番下に補足があります。

 

 


1■ 「望郷」 (2013年)

 

瀬戸内海に浮かぶ白綱島を舞台にした
6編の独立した短編集。

 

島への想いがこれでもかと書かれていて、
それでいてあざやかな話もある。

 

まさに離島出身の作者だから書けた話だろう。

自分は「海の星」が好きです。

女のドロドロ感2。

 

 

2■ 「告白」 (2008年)


学校で起こった事件が
思わぬ形で波紋が広がる。

 

本屋大賞受賞作で湊かなえの本が
売れるきっかけとなった作品で、


他の湊かなえの作品はすべて、

この作品の派生と言っても良いくらいだ。

 

ただこれが世間を騒がせるほどの作品で、
他の作品より飛びぬけて良いかと言われたら・・・
女のドロドロ感4。

 



3■ 「贖罪」 (2009年)

 

子供の時に目撃した殺人事件は、
のちに不幸を呼び寄せる。

 

湊かなえの陰湿さや鬱陶しさは
この作品が一番ではないかな?

 

物語にはホラーのような雰囲気もある。
女のドロドロ感5。

 

 

4■ 「夜行観覧車」 (2010年)


高級住宅街で起こった殺人事件。

家族それぞれの視点から
事件や家族の問題を考えることになる。


あなたはどの人物に一番近いでしょうか?

 

女のドロドロ感3。
話の鬱陶しさは苦笑に変わって
まだ救いはある。

 

 


5■ 「物語のおわり」 (2014年)

 

その物語を読んだ時、
人はそれぞれの人生や夢を考える・・・

 

ネタバレ無しで感想を書きにくい本だけど、
旅情感もあってさわやかに読める。

女のドロドロ感2。

 

 

6■ 「山女日記」 (2014年)

 
山を登る女の7つの短編。
7つの物語にはつながりがある。

 

山が好きな湊かなえらしい内容で、
ドロドロ感も山の清涼感で半分解けて
すがすがしい。

 

とにかく読むだけで山に登りたくなる本。
女のドロドロ感3。

 



7■ 「往復書簡」 (2010年)


往復の手紙でつづられる3編の物語。

 

どれも似ることがない平均的な短編で、
どの物語にもそれぞれ事件がある。

 

自分は「二十年後の宿題」が一番楽しめた。
女のドロドロ感2。

 



8■ 「サファイア」 (2012年)

 

宝石を主題にした7つの短編集。
最後の2編はつながっている。

 

他の短編集より変な人物の登場が多め。
自分は「ダイアモンド」の話が面白かった。
女のドロドロ感3。

 



9■ 「花の鎖」 (2011年)

 

毎年届けられる謎の花束、
その理由とは?

 

物語が複雑に深くからみ合っていて
設定がどれも似ているので、
少し本から離れると
ついていけない恐れアリ。

 

登場人物の相関図を
紙に書くと良いかもしれない。
女のドロドロ感2。

 


10■ 「境遇」 (2011年) 

 

施設で育った親友同士の
陽子と晴美に事件が起こる。

 

テレビドラマのために書き下ろした物語で、
湊かなえの本の中で一番普通の作品と
言ってしまってもいいかもしれない。

 

ちなみに「樅の木町」は「もみのきまち」と読む。
女のドロドロ感2。

 


 

11■ 「母性」 (2012年)

 

母親に愛された女とその娘の物語。


タイトル通り母性や母というものを
いらだちながらも考えさせられる。

 

ただ未婚の自分には愛 能(あた)う限り、
子供を育てることがまったくわからなかった。
女のドロドロ感4。



12■ 「リバーシ」 (2015年)


旅行中に起こった事件。

その真相を追う・・・


この作者に珍しい主人公が男の作品。

それだけでいつも以上に普通の作品に思える。


しかし、事件や真相に疑問は残った。

女のドロドロ感0。




13■ 「絶唱」 (2015年)


島国トンガを舞台にした4つの物語。


外国の文化をかみ砕いて読者に

紹介するのは、この作者は上手い。


でも絶唱のその声はどうにも弱く感じる。

女のドロドロ感1。




14■ 「ユートピア」 (2015年)


港町の鼻埼町を舞台に三人の女性と

子供たちにある出来事が起きる。


町で大事件が

起こればいいものではないけど、

内容がおとなしすぎるように思う。


そして、どこか物語にやさしさを感じる。

女のドロドロ感3。


 

15■ 「白ゆき姫殺人事件」 (2012年)

 

OL惨殺死体の謎に迫る。

 

本の3分の1が事件の資料として
ネットや雑誌や新聞の切り抜きが載っているけど、

資料が必要なのか疑問。

 

というか、資料の最後の方に
犯人の名が書かれているので見ない方がよい。
女のドロドロ感4。



  

16■ 「豆の上で眠る」 (2014年)


平和に生活する家族を揺るがす

大きな事件が起こり、

主人公の少女は日々戸惑い続ける。



最後は少し考えるものはある。


でも、あとあと現実的に考えてしまうと

ありうるのか?と思ってしまう・・・。

女のドロドロ感2。



17■ 「Nのために」 (2010年)


マンションの一室で起こった殺人事件、
その真相とは一体?

 

物語は最初から面白く読めたけど

どこか読みにくさがある。

 

そして、このラストには・・・・・・
女のドロドロ感1。

 



18■ 「少女」 (2009年) 


女子高生の由紀と敦子は
ある事を体験するために行動する。

 

話にわかりにくい箇所があり、
自分は男なので女子高生の考えに共感もしない。

 

そんなことのために頑張るか?と。
女のドロドロ感3。




19■ 「ポイズンドーターホーリーマザー」 (2016年)


6つの短編集。

最後の2編はつながっている。

 

他の短編集より暗くて重め。

「ベストフレンド」の話が面白かったけど、

それ以外はあまり好きになれなかった。

女のドロドロ感4。

 



20■ 「高校入試」 (2013年)

 

高校の入試試験会場で事件が起こる。

 

登場人物がかなり多く、
全員がそれぞれ考えを持っていて、
軽い気持ちで読んでも物語の把握は困難。

 

テレビドラマ「高校入試」を先に見ていれば

楽しめるかもしれない。読む人途中リタイア続出で、

自分の中でも湊かなえワースト。女のドロドロ感1。

 

 

 

■小説以外の作品

 

 

「高校入試シナリオ」 (2013年)

 

テレビドラマ「高校入試」の脚本。
小説ではないので注意。


ドラマが好きだった人は
読んでみるのもいいかもしれない。

 

個人的にはこの本を読むより

ドラマを見たほうがいいと思います。



「山猫珈琲」上巻(2016年)下巻(2017年)


湊かなえのエッセー集。作者は
いかにアクティブで、やる気があり、
努力しているかがわかる本。

自身の経験がすべて本に活かされているのは
当然として、作者の変わった一面も見られる。




 

 

 

〜知恵ノートの補足と感想〜 


本というのは性別や性格や年齢や好みによって

感想も評価も大きく変わります。

自分は短編集が好きなので、

「望郷」や「山女日記」「往復書簡」が他の人より

評価を高めにしています。

 

 

他の人の評価もかなり見ましたが

「告白」を最初に読んだインパクトを受けて、

それ以降は年々つまらなくなると思う人が多いです。

 

自分は「告白」を最初に読んでいないので

そうは思いませんでしたが・・・

 

今語っているのが誰かわかりにくかったり、

急に時系列が変わったりするのは

読んでいて困ることが多かった。

 

 

映像化も多く、まさに人気作家そのもので、

これから告白以上の作品も生まれそうですが

 

「高校入試」のようにドラマの脚本をしたり、

「白ゆき〜」の資料の中途半端さや

ネットの情報を気にしすぎる内容など、

 

この先、東野圭吾や宮部みゆき以上の

作家になることができるのか気になるところです。

 

 

このページは何度も書き直します。

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参考

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