知恵ノート65
「サッカーはどうすれば面白く見れるか?」
このページではサッカーの面白さについて解説します。
とりあえず、まずサッカーは
あまり深く考えないで見てほしい・・・
「ああ、うまいパスを出したな」
「走るのが速いなあ」
「すごいシュートだ」
それくらい適当に見ていただけたらいい。
・・・そうしてサッカーを何回も見ていれば
何かがわかりだしてきます。
選手同士のボール争いの面白さや
ポジショニングの駆け引きや、
一人一人の競り合いの妙、
選手がボールをもらうためのひそかな動きや、
陣形(システム)や試合中の陣形の変更の采配、
人間同士の考え方の共有や読みを楽しみ、
相手の虚を突く動きや、運動量やチームの一体感、
シュート・パス・タックルやパスカットをする動き、
オフサイドをどうかけるか、オフサイドをどう抜けるか、
シンプルながらも奥深く、
サッカーというものを楽しめるようになる。
またサッカーは圧倒的に世界中で普及された球技であり、
欧州・アジア・南米・北米・アフリカ・オセアニアと・・・
世界中にプロサッカー選手とリーグが存在し、
ワールドワイドで楽しめるのが
日本のメジャースポーツである
野球や相撲や駅伝に無いところだ。
サッカークラブを見ればユース、高卒、大卒と
選手のいろんな育て方や育ち具合を楽しめたり、
意外な選手が上手くなったり強くなったりと、
育ち合いの競走は面白い。
それにJリーグの生観戦なら応援歌を楽しんだり、
一喜一憂を毎週味わったり、
いろんな地方に行ったり、
すばらしいデザインのスタジアムに感心したり、
見たことが無い風景を楽しんだり、
サッカーファンを通じた知り合いができたり、
日本に生まれて育っていくサッカー文化の呼吸を
感じることができます。
何回も見ていくうちに
生の芝生のグラウンドは綺麗で、
心が新鮮になるくらい良いものがある。
サッカーリーグの特有といえば
1年にもかけた18チーム(J2は22チーム)による
大レースは日本の他のリーグに無い面白さを見せてくれる。
下位にいるクラブが途中から負け無しで優勝争いをしたり、
調子がよかったクラブが後半小さなきっかけで失速し降格したり、
クラブの多さはF1のレースを見るような楽しさもある。
そして試合に負けたチームは
次の試合はどのように立て直すのか、
強いチーム相手にどのように勝ち点を奪うのか、
1試合が終わった後、次は「どう戦うか?」という難題に
チームでどう応えるか面白く見れるようになる。
強豪しか優勝できない国と違い、
どこが優勝するかわからないサッカーリーグの面白さが
日本にはまだある。
この知恵ノートのアドバイスでもらった「わざと倒れる選手」が
いることについては、それがいい意味でも悪い意味でも
「サッカーというスポーツ」であるとしか言いようがない。
例えば試合を山ほど見ていると、選手がわざと倒れても、
プレーが続いて失点なんてわりと普通に見る。
でも「それはわざと倒れた選手が悪い」。
また中東相手にリードをされると、
意味もなく選手が倒れだすなんて日常茶飯事だ。
でも「それは先にリードを許したこちらが悪い」。
それを含めてサッカーなのだ。
わずか1点のために人生をかけるスポーツが
サッカーであり、死ぬ気で演技をやれてしまう・・・
野球のようにバット一振りで簡単に逆転のできない
そんなスポーツがサッカーなのだ。
そもそもわざと倒れたらファウルであって、
選手より審判に強く怒るべきだ。
(とはいえ、小さなあたりで倒れることすら
サッカーの戦略に組み込まれているのだけど)
サッカーの面白さというのは、
説明不要で好きになる人もいれば、
わからない人には何が面白いのか
まったくわかりません。
こういう見方もあるのだと
参考にしてただけたらと思います。
人によってサッカーとは「人間の戦い」のようだったり、
「肉弾戦の戦い」や、「監督の戦い」に思えたり、
「騙し合い」や、「作戦がすべて」と思う人もいれば、
「すべてを支配するシステムと組織」が
サッカーと思う人も居たり、
組織を「個人一人で破壊する戦いが面白い」
と考える人もいれば、
「サッカーとは芸術そのもの」に感じたり、
「高度な計算式」や、「複雑で予測不可能な物語」や、
「人生のすべてを表している」と思う人も多いです。
それくらいサッカーの楽しみ方は様々です。
結局サッカーというのはテレビの小さい画面で見るより、
視界すべてに選手の動き全体が見渡せる
スタジアムに行かれた方がサッカーは面白いし、
本当の面白みを味わえます。